猫鳴犬吠ビョウメイケンバイ〜飼育係長補佐の日記〜 - お知らせ|東京ペットホーム

東京ペットホーム
新しいわんちゃん・ねこちゃんをお迎えする日となると、責任感に身を引き締めつつも独特の高揚感に包まれてしまう係長補佐であります。

ちょうど小学生のころ「クラスに転校生がやってくる」というニュースに触れた時のワクワク、そのままです。

もっとも、当の転校生からすればワクワクどころではありませんね。

好奇の目に晒され、何もかも勝手の違う環境、頼れる知り合いはひとりもいません。

私立「東京ペットホーム学園」に在籍中のねこちゃんも初めは皆、例外なくそんな心細さをかみしめてきました。
まず初日は、個室に引きこもり首をすくめて辺りを窺っているものです。

ところが昨日、当ホームに初めてやってきた“転校生”トラくん(18才・♂)は異色の肝っ玉ねこちゃんでした。

トラくん「…トラだ。今日からやっかいになるぜ、よろしくな。」



繰り返しますが、トラくん、昨日初めてここに来ました。 それでいてこの堂々たる居住まい、すでに番長の風格です。 “トラさん”と呼ぶのが相応しいでしょう。

ホームに到着すると、律儀にスリスリご挨拶をしてくれたトラさん。
ゆうゆうと施設を歩き回り、もくもくとゴハンを食べ…、飼い主様が帰り支度をされる頃には、ねこちゃん広場の真ん中ですっかりくつろいでおりました。

飼い主様がバイバイをしても動きがありません。

…ねてます。 熟睡です。

…と、少々トラさんの貫禄に圧倒されましたが、高齢ねこちゃんの割にここまで順応力が高いのは、生まれ持った鷹揚さと、飼い主様が注いでこられた愛情の賜物でしょう。

初日から心を許してくれればお世話もしやすく、トラさんの器の大きさに感謝したいと思います。



一夜明けるとトラさん、意気投合したクラスメイトのワトソンくんと連れ立って、ホームのパトロールに勤しんでおりました。

トラくん・ワトソンくん

トラさんこちらこそよろしくおねがいします、トラさん!

息子たちの小学生向け新聞で得た知識ですが、今年の冬至は特別におめでたい意味があるそうですね。

新月が冬至に重なるんだとか。 なんだか暗いイメージしかわいてきませんが。

どちらにせよ、師走に早朝のお世話当番をしておりますと、この時期の夜の長さを実感いたします。

一方個人的に「もういくつ寝るとお正月」という実感が全然わいてこないので不思議だったのですが、

やっとその違和感の正体に気づきました。

そもそもお正月休みが無いから、でした。

工務店を営んでいた昨年までは、どうあってもクリスマスの頃までに一年の業務と工事にケリをつけねばならず、常にカレンダーとにらめっこ。 仕事納めというゴールがあるから、気忙しい歳末気分も感じていました。

ところがわんちゃん・ねこちゃんのお世話はエンドレス。 かれらにはお正月なんて関係ありません。 あたりまえ体操ですね。

ペット業のベテラン、かつ主婦業でも慣れっこの飼育係長(妻)には、当然のことぬかすなと叱られそうですが。

改めて世のペット業の先達・主婦やコンビニオーナーさんなど、年中無休戦士たちの達観ぶりに気づかされた、四十半ばの年の瀬でした。

ハナコちゃん歳末気分は施設の大掃除で味わうことにします。

まず今日のゴテンくんですが、よく食べ、よく飲み、よく鳴いています。

鳴き声のハリ・声量共に元気な状態と変わりません。 便通も問題なし。

久しぶりに飼い主様に会えたからでしょうか。それにしても気持ちの強い子です。

…もしも自分が体の自由と視力を失ったら、その状態が長期に及んだら、毎日そう想像します。

ゴテンくんはひたすら、また元気に動きたい・動けるはずだと強く念じているように思えます。

私達に出来ることは限られていますが、マッサージ・ストレッチは回数を増やすことにしました。

先日の続きとなりますが、寝たきりの弊害としてさらにもうひとつは、血行不良と筋肉の劣化・硬化があ

ります。

活力の源は、血の流れとリンパの流れ! マッサージはゴテンくんとの大事なスキンシップですしね。

もうひとつ、ツボへの指圧を試し始めています。
         ↓
ゴテンくんこちらは素人ですので、慎重に…

このブログを始めてから、どうもゴテンくんの話題ばかりになってしまいますね。 ゴテンくんと一緒に

リハビリをがんばりつつ、そろそろ他の子のご紹介にも移っていきたいと思います。


最近ご紹介してきたゴテンくんの飼い主様が昨日、ご多用の中を面会に駆けつけてくださいました。

ゴテンくん、にわかに食欲を無くしてぐったりとしてしまったのです。

大変心配しましたが、飼い主様の胸にずっと抱かれておりましたら、だんだんに生気を取り戻し、今朝は

ふやかしフードが食べられる程回復しました。

ゴテンくん
ドクターは「余命は自力摂食が出来るうち。」と仰います。

だけどゴテンくん、食欲なら誰にも負けないはず。

ウェットフードになっても、おいしいもの食べてがんばろう!

しばらくは妻が夜間担当となり、付きっきりで様子を看てまいります。

床ズレを完治させたゴテンくんですが、寝たきりにはもうひとつの問題、「排泄処理」があります。

ウンチやオシッコはシートを敷くにせよ、オムツで受けるにせよ、

本人(犬)が不快。 不衛生。 皮膚炎を起こす。 かと言って剃毛するとこの時期さむい…。

まあ問題だらけであります。

では当ホームの解決法は、ズバリ!

ゴテンくん
外でしてもらいます。 あたりまえ体操ですね。 小型犬だからできる事ではありましょうが、

日に3〜4回、隣の公園でお散歩とトイレタイムです。

鼻を立木の根元に近づけてあげると、しばらくニオイを嗅いでから…、

シャー〜ッ。 プリプリ。 画像は控えます。

この時ばかりはゴテンくんも元気な頃の気分になりきっています。

なにより、外出は本当に気持ち良さそうですね。

外の空気に触れると、表情が活き活きと輝いていますよ。

ゴテンくん
余談ながら、ゴテンくんをエプロンのポッケに入れて公園をうろつく飼育係長(妻)の姿は、「カンガルー
おばさん」として地域の方々に親しまれています。

カンガルーおばさん
〈つづきます〉

今回は、当ホームにやってきて3ヵ月目となるゴテンくんについて。

ゴテンくんゴテンくん(14才・♂)

ゴテンくんに初めて会ったのは都内の動物病院です。

すでに四肢がマヒし起立出来ず、両眼の光も失っていたゴテンくん。

そんな容体の愛犬を大変心配されつつも、離れて暮らさざるを得ないご事情のある飼い主様。

そのご心中は察するに余りあり、妻ももらい泣きいたしておりました。

さて、お預かりする以上はゴテンくんに少しでも健康を取り戻してほしい!

数ヶ月の寝たきり生活により肩部にはひどい床ズレがあり、病院の先生も完治は難しいと仰いましたが、

ともあれ処方薬を譲り受け、飼い主様にも床ズレ防止マットをご提供頂き、ひんぱんな体位変換を心がけ

て約1ヵ月…

ゴテンくんの床ズレは見事、完治しました!

ゴテンくん治りかけ…ゴテンくん完治!

体の自由と視力を失っても、よく食べ、よく飲み、元気に鳴くゴテンくん。

重度の褥瘡も完治させてしまうその生命力に、ただただ感動の係長補佐でありました。

〈つづきます〉





今日は風がとっても冷たいですね〜。

この寒空の下、当施設では元気な大工さんの槌音がこだましています。

わんちゃん専用お預かり施設・東京ドッグホーム(仮称)の新築工事です!

これまでは同じ建物の、それぞれ別室でわんちゃん・ねこちゃんを飼育してきましたが、この工事の完成を以てみんなによりのびのびと暮らしてもらえることでしょう。

もっとも、決して広いとはいえない敷地のこと。わんちゃんの定員は6〜8頭といったところでしょうか。

さて、工事の進捗状況です。…が、

ドッグホーム 着工

う〜ん、まだ基礎のキソといった段階です。雪の頃までに屋根が乗るといいのですが。

ともあれ、元工務店の私、飼育係長補佐も現場監督を兼任し、寒サニモマケズ頑張っていこうと思います!

次回は、完成を見た施設に一番乗りでお引越しする、生涯預かり中のわんちゃん・ゴテンくんについてお話しします。



愛犬家並びに愛猫家のみなさま、はじめまして。

東京ペットホーム代表の渡部帝と申します。

代表と申しましても、肝心の飼育面に関しては「犬猫お世話係・係長」である妻のアシスタントですので、ここでは「係長補佐」と自称させていただきます。

さて、弊所東京ペットホームも開所より半年の節目を大過なく迎えることができました。

これを機に私共の取り組み、在籍中のわんちゃん・ねこちゃんのエピソードなど、不定期ながらブログに綴ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

代表、もとい飼育係長補佐

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